「歯磨き」の勘違いその①|予防するなら相模原の歯医者Yスマートデンタルクリニック
2020/05/05
こんにちは。相模原の歯医者Yスマートデンタルクリニック院長の吉本です。
今回は普段みなさんが毎日行なっている歯磨きに関してです。
その① 歯磨きのタイミングについて
日本では50年前から
「1日3回、3分間、食後3分以内に歯を磨こう」という「3・3・3運動」が日本全体で推進されていました。
これを実践しているのは、実は先進国の中で日本と韓国だけなのです。
他の国では、一般的に寝る前と起きてすぐに歯磨きをしています。
現在では、食後すぐに磨くことは逆効果で、歯磨きの回数よりも、いかにタイミングよく、プラークを除去するかが大事と考えられています。
細菌の塊であるプラークが、最も口腔内に増える時間帯は、唾液が減少する睡眠中~朝起きてすぐです。
ここで細菌を増やさないようにすることが、プラークコントロールにおいては大切になります。
ですので、歯磨きするタイミングは、最低でも就寝前と、起床時がオススメです。
日本では、虫歯の原因は歯磨き不足という考え方が一般的ですが、これは世界のスタンダードから外れています。
虫歯予防のカギは食生活習慣と唾液にあります。
唾液には強力な殺菌作用があり、また食後の酸性環境を中和してくれる力があります。
食後すぐに歯磨きをして唾液を吐き出してしまうことは勿体ない行為なのです。
唾液についてのコラムはまた今後記載する予定です。
虫歯予防は、歯磨きだけでは防げないということ。
を認識していただけたらと思います。
次回は、その② 歯磨きの目的 についてお伝えしていきます。