定期検診をおすすめする理由とは?|予防するなら相模原の歯医者Yスマートデンタルクリニック
2020/04/19
こんにちは。相模原の歯医者Yスマートデンタルクリニック院長の吉本です。
みなさんの中には歯医者は痛くなったら行くという方がいらっしゃるかもしれません。
表に示すように、日本ではまだまだ定期検診率が他の先進国と比較すると低いままです。
国民皆保険で守られてるということも理由の一つかもしれません。
ただし、症状が現れてからでは、治療で痛みを生じたり、回復や治療費もかかります。
そして何より自分の大切な歯がどんどん治療で削られたり、失ったりしてしまう悪循環になってしまいます。
虫歯や歯周病を防ぐには、定期的な検診や積極的な予防治療を行うことが重要です。
では定期検診ではどのようなことをするのでしょうか?
虫歯の有無をチェックするのはもちろんのこと、歯周病の進行を把握することも検診項目の1つです。またかみ合わせのチェックも重要な項目になります。
そして今ある健康な状態を維持するためには、歯の歯石、着色、バイオフィルムの除去を定期的に行うことが重要です。
歯の歯石ですが、実は歯石は人体にとっては無害なのです。歯石は細菌の死骸が固まったものです。
ただし、歯石の付着した歯の表面はザラザラしてますから、その表面に生きた細菌達がくっつき始めます。ですので歯石もろとも除去する必要がございます。
歯ブラシだけではなかなか取れないため、それが原因で歯垢が溜まり虫歯や歯周病を悪化させてしまうのです。
しかも、歯周ポケットに歯石が強固に付着すると見た目は綺麗に磨けていても、実は歯周ポケット中で細菌が増殖し、顎の骨をどんどん溶かしていくのです。
歯の着色も、人体にとっては何の悪影響もなく無害ですが、見た目が茶色くなりますので審美的には除去がオススメです。
荒い研磨剤で過度のブラッシングで一生懸命落とそうとするあまり逆に歯の表面を傷つけ、それが原因で知覚過敏で悩まされたり、より着色しやすい表面形態になってしまっている方もいらっしゃいます。
歯科医院専門のクリーニング(PMTC)をお薦めしております。当院では前回のブログで記載しましたエアフローと呼ばれる傷がつきにくい施術方法をとっております。
最後にバイオフィルムですが、これは非常に有害な存在です。
バイオフィルムとは、細菌の集合体のことを言います。無数の細菌が協力して歯の表面にこびり付き、細菌達は身を守るために膜を張ります。
この膜はバリアですのでうがい薬などの薬剤ではほとんど除菌することができません。
これが、虫歯や歯周病の原因なのです。厄介なことに歯ブラシで完全に除去することが出来ないということです。
そして歯科医院専門のクリーニング(PMTC)を受けても3~4ヶ月すると再び歯の表面に再形成されてしまうということが最近の研究でわかっています。
だからこそ自覚症状がなくても定期検診は必要なのです。
当院では、患者様ごとにリスクや状況が異なりますのでそれぞれに応じたメンテナンス期間を設けております。
目安として3〜6ヶ月に1度の検診とPMTCフッ素塗布をおすすめしております。